万年輪廻

記録、日記

10月29日

 

早起きして、ホテルの中にある大浴場へ行く。

他の客もいなかったので、2時間近くだらだら過ごした。

わたしの<いわ幼>の最近やってるバイトの話が妙におもしろかった。

プロ意識を養わせてもらえない環境でカフェ店員をやる羽目になって、正しい作り方も正解の味もしらずにコーヒー作り続けてるらしい。

今度そのカフェに行くと約束した。

<いわ幼>はこれからも同じところに住み続けると会うたびに言う。

そこは、わたしも過去に住んでたところ、わたしたちが一緒に育った場所。

彼女はまだそこにいて、正解がわからないと文句を言いながらコーヒーマシーンをいじっている。

その様子を想像しただけで何となく帰りたくなるような気がした。

 

ゆっくりホテルを出てから、とろとろ近くのパン屋で昼ごはんもどきを共にする。

それから、何となくわたしの懐かしい場所を巡って、解散した。

 

<いわ幼>と別れてから、わたしは動物園に行った。

特にやることもなかったし、美術館に行くにしては色々考えられるような余裕がなかった。

あいにくパンダは見れなかった。

何十年も来てないからこその新鮮さもあったけど、ずっと変わってないような風景に懐かしさもあった。

不思議な気持ちのまま、ほぼ無心でいろんな動物を見て写真を撮った。

 

そのあと不動産屋に行った。

 

今日で全て契約が完了すると思っていたが、保証人の承認(=捺印)というステップがもう一段階必要であると知る。

保証人になるべき人間に、住所が知られたくない場合は一体どうするべきなのか。

軽くめまいしたけど、不動産屋も味方ではないので、当然その場では「はい、わかりました」としか言えない。

駅まで歩く道のりで、救急車が止まってるのを見て、暗い気持ちになった。

最悪もう無理死にたいというテロップがニコ動のコメントみたいに頭の中を次々に、大量に流れていくような感じがした。

それから、わたしは自分の生活を新しくやり直すためにこの選択をしたのに、前の考えに戻りそうになっていた。

戸籍制度という憎たらしい存在があるために、自立できなくさせられそうになってる、そんな現実が死ねばいい。

ほんとは泣きたかったけど、ちゃんとこらえて、連絡すべきところに連絡してから快速で京都まで戻った。

 

夜、友達からメッセージがきて、ついでにかなり強めに励ましてもらう。

そこでやっと元気が出て、日記を書く活力も出てきたというところ。

 

しかし、ほんとにくそだな。

死にたくさせてくれるな。

わたしはちゃんと生きたいと思っているのに。

楽しく生きようとしているのに。

 

 

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