11月3日
なぜか土曜日の気分。
長崎へ、今週の土曜日から行くことになった。
午後に一緒に行く人と相談の電話をして、最低限の予約等を済ませる。
予約の確定ボタンを押すたびにこみ上げてくる感情をがんばって抑えていた。
今回は、福江島っていう離島にも行くことになった。
友達が行きたいと言わなければ、決して自分では行けなかったと思う。
長崎には、去年の12月生まれて初めて行ったのだけど、生まれて初めて行ったにしては街全体も人もやさしすぎた。
わたしの内側から「ただいま」と聞こえてくるようだった。
滞在中ずっと、すごく奇妙な気持ちでいた。
特に、最終日に西坂の丘に立った時、本当にこれまでにない壮大な気持ちになった。
その場所は隠れキリシタンたちの処刑地だったところ。
西坂にある資料館で中浦ジュリアンの自筆とされる手紙を見た時、息が止まってしまうような感じがした。
言い得ない気持ちだった。
西坂の教会で管理人の方にお話をうかがった時、わたしたちの目線はいずれも、教会の目の前の歩道に向けられていた。
管理人の方は、その道が浦上教会まで続いている道だと教えてくれた。
きっとたくさんの外国人たち、キリスト教徒たち、殉教者たちが歩いたであろう道。
その道をキリスト教徒で被爆2世である自分も歩いて辿っているのだと話してくれた。
その瞬間、わたしにはたくさんの人の影が見えた気がした。
行列になって、歩いていく人々。
それは暗い影ではなく、長崎の土に染み込んだ人の生命の光みたいなもののように感じた。
不思議な体験。
また行けるのは本当に嬉しい。
こんなに簡単に決まってしまうなんて。
次はどんな旅になるか本当に楽しみ。
友達との通話を終えてから、外にご飯を食べに行った。
旅程を考えながら歩いていたら、つい道を間違えてしまった。
頭の中がひとつのことでいっぱいになっていた。
なんだか新鮮。
ご飯食べてからあまりに寒いのでバスで帰った。
冬が来ている。
明日は学校へ行く。
毎日、何かしら予定を入れてなるべく忙しくするのだ。
また中華。
最近やたら飲んでしまう。