12月12日②
朝からもう今日はダメだという感じがしてしまって、ほんとにダメになってしまった。
説明書を読んでカメラを少しいじった。
無限大の楽しさを可能性として秘めたカメラを持ってひとり緊張する。
シャッターを切ると、カシャッ!とこぎみよい音がする。
カシャッ!
カシャッ!
夕日が沈んだら撮るものがなくなってしまった。
京都で一緒に住んでた人に電話をかける。
明日はまた引っ越しパート2の作業がある。
炊飯器譲るよと言ってくれたけど、わたしの持ってる万能鍋で米は炊けるそうで断った。
米炊きたい。はやく。
夕方スーパーに行こうと思ったけど、本当に無理になってしまった。
食べるものがない。
病院にちゃんと電話した自分は称賛されてもいいかなと思ったけど、何も食べないことは自分にとってのリストカットと同じことなのだと憂う。
とりあえずUberEatsがつかえることは確認したけど、自分の胃袋のためにそこまで課金できない。
わざわざ人を呼ぶのもおこがましい感じ。
何がしたいのか自分でも分からなくなってきたけど、明日は美味しいものを食べたらいいと思う。
とりあえず。
すべて、とりあえず、と言って進む。
とりあえずが重なって、全体が転がっていく。
少しずつ整理されていく。整備される。
舗装される道のように。
とりあえず、わたしは手に取ったブロックを置く。
形はどうであれ。
最初の一つはなんだっていいのだと思う。
きれいに撮れる